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格式張ったことが苦手な外国人でも、日本滞在中に伝統的な茶の湯を体験してみたいというような人も多い。すっかりファンになってしまったカナダ人女性は、自分が茶の湯の本を何冊も買い込んで、熱心に読んでいるのを母親に不思議がられ、
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と返事をしたという。その奥深しさは、ティーバックのお茶とは大違いというわけ。
最近、同行した茶の湯の体験旅行では、イラクの外交官グループと一緒に広島市郊外にある徳行寺を訪れた。彼らはイラク復興に必要なインフラ整備について学ぶために日本の研修に来ていた人たちで、広島では被爆や復興の様子を学習したあと、しばしゆったりとした時間を過ごしてもらいたいという趣旨で、あらかじめ計画に入っていた。 中国から日本にお茶の種を持ち帰ったのは、鎌倉時代の栄西だといわれている。茶の湯は村田珠光が15世紀に作り出したもので、16世紀に千利休が完成させた。こうした仏教と茶の深い結び付きの点からも、今回の舞台が寺というはうってつけだった。 茶の湯から生まれた言葉に、「一期一会」(a once-in-a-lifetime encouter)がある。イラク人約20人を乗せたバスが寺に着くと、着物姿の女性や子供たちが勢揃いでお出迎え。こうした演出だと、もてなしの心がストレートに伝わってくる。イラクの人たちがカメラやビデオをめいめいに取り出し、本堂前はいたるところでモデル撮影会のようになってしまった。 |
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着物姿の女性たちは、住職の奥さんやお母さん、それに近所に住む女性や子供たち。住職による歓迎の辞のあと、早速、体験レッスンが行われた。ここでは椅子に座る略式の茶の湯と、茶室での正式な茶の湯の両方とも経験した。
略式のほうでは本堂の一角にテーブルと椅子が用意されていた。正座をしないので足がラク。 |
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とは外国人がよくこぼすこと。冗談交じりだが、Is it worth getting sore legs for?(わざわざ足を痛くするのに値するのかい?)などと言われたこともある。長く正座をすることは、お茶の作法を覚えるよりも大変らしい。椅子席ならこの点の心配はない。
まずは抹茶(powdered green tea)の説明。 |
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のように言ったあと、
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のように説明できる。
茶道具には、茶せん(tea whisk)、茶杓(tea scoop)、茶巾(linen cloth)、茶釜(kettle)、ひしゃく(water ladle)、なつめ(powdered tea container)など数々ある。 このときは茶せんを使いながら自分で茶を点てることも体験。茶碗の中の泡が極端に大きかったり、小さかったりして不揃いなのは初心者だから仕方がないかもしれない。でも中には器用にきめ細かく泡立てる人もいて、指導していた周りの日本人からさかんに喝采を浴びていた。 |
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さて、次はにじり口のある茶室へ向かう。
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という質問には、
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と答えることが可能。物に執着しないわびしさや貧しさの中にこそ、精神的には大きな豊かさがあるというわびの精神を、一言で言うなら、beauty of povertyのように表現してもいいだろう。
抹茶は苦いので、先に甘い和菓子(sweet cake)をいただく。ここで、 |
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などとシャレ(「抹茶」とmatch-upの語感が似ている)を飛ばして大いに受けることがあるが、逆に白けることもあるので、口に出すときは要注意。今回は安全策を取って披露はしないでおいた。
お茶の飲み方は、 |
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のように説明する。
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Why do you turn the bowl?(どうして茶碗を回すのですか?)という質問には、
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のような答えが可能。
吸い切りの音(authorized slurping sound)はお茶を飲み終わるときに、すすりあげる音で、主人に対する感謝の気持ちから。ただし日本人でないと、この音を出すのはなかなか難しい。 お茶を飲んだあとは、「結構なお点前でした」(That was delicious tea.)と言うのが礼儀とされる。和食をあまり好まないイラク人たちに抹茶の味はどうかと思ったが、ほとんど抵抗なく楽しめたようだった。 |
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