“女満別町水芭蕉研究会”は、網走国定公園内にある水芭蕉を含む湿生植物群落(天然記念物に指定)の環境保全を目的に発足。7年間の試験栽培を経て人工栽培の技術を確立し、昨年3月環境NNPOとして誕生した。
この会は観光資源活用はもとより、昭和大学薬学部との共同研究により、未知の物質「新規フェニルプロパノイド配糖体」を探索発見し、その抗酸活性能力が日本薬学会で今年の3月発表された。現在は緑茶の2倍含有するというカテキンとの複合作用による、腎炎に対する有効性の検討と、老人性痴呆の改善効果についての研究に着手している。
地域資源を生かした、大学との共同作業による実践研究が「産業クラスター構想」によるベンチャー企業育成へと結実するかどうかは、これからの課題といえる。
また“夢プラン21・手をつなぐ地域づくりの会”は昨年10月、少子高齢社会を迎える地域社会の新しいシステム構築としての「地域主権」の確立と「市民社会の成熟」を目的として、「広域連携」をキーワードとするアドボカシー機能を持つNPOとして誕生した。
この会は、女満別町、美幌町、津別町、東藻琴村の4ヶ町村の志を持った若手が「広域連携」をキーワードに手をつなぎ、地域のシンクタンクとして行動を開始した。
12月6日には「マチづくりフォーラム」を女満別町議会議事堂文化ホールで開催し、目下の課題である公的介護保険導入に対し「広域連合」による介護保険、国民健康保険の一体化と、ごみ処理の広域連携の政策提言を実行したいと考えている。
国内唯一の結氷地帯オホーツクから中央に向けてのメッセージに留まらず、芝浦工大の石川先生が指摘している「流氷の南限としてのオホーツク」というグローバルな認識の中で、「オホーツク自治政府論」として再構成するつもりである。
「特定非営利活動促進法=NPO法」にある「市民」の主体形成を促し、地域の潜勢力が生み出す自律と協働の新しい社会の担い手として、NPO活動の力量が問われることになる。まさに、志願兵=ボランティアとしての「志民」の、触媒的活動による「市民への孵化」を図らなければならない。
いま、私は「オホーツク圏域」を実践的ステージとして活動する個人やグループが結集する軸が必要だと考えている。
新しいシステムを構築展開するための基盤となる道具としてのハードウエア、あるいは、技術としてのソフトウエア環境=プラットホームが必要であると認識し「NPO推進オホーツク・プラットホーム」を結成する準備に取りかかっている。