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新たな領域の開拓へ――経済ネットワーキング学科がめざすもの
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古沢 広祐 國學院大學経済学部(経済ネットワーキング学科)教授
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■ふるさわ こうゆう
1950年生まれ。大阪大学理学部、京都大学大学院で学ぶ。農学博士。目白女学院短期大学等の教職を経て、1996年4月から現職。主な著書に『地球文化ビジョン―「環境」が語る脱成長社会』、『共生社会の論理―いのちと暮らしの社会経済学』など多数。 |
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現代社会の枠組みは、今まさにゆらぎだしている。20世紀の中軸をしめていた「資本主義」対「社会主義」という世界的な対立図式はもろくも崩れさり、社会システムも家族から国会にいたるまで、確固とした機軸を失いかかけている。今世紀、民族対立を超えて人類的普遍主義を手に入れたかにみえた私たちは、再び時計の針を逆に回し始めかのたように局地的に民族対立や内戦状況さえ生みだしはじめた。また、政治的な対立軸から経済的な対立軸へと矛盾がシフトするにつれ、いまや「資本主義」対「資本主義」の対立図式が次第に鮮明になってきたかにみえる。20世紀初頭に掲げられた崇高な理想主義は影をひそめ、即物的な利益動機に基づいた市場原理や競争主義が時代を再びリードしだしたかのようだ。 しかし、混沌化した現代社会の中で、新たに大きく浮上しつつあるテーマがある。それは、社会・経済システムの組み替えともいうべき問題ではなろうか。これからの社会の在り方について、今後は全く別の枠組みから見直す必要がある。すなわち二項対立ではなく、3つの社会経済システムの混合的(相互浸透的)な発展形態である。なかでもとくに、市場メカニズム(自由・競争)を基にした「私」的セクターや、計画メカニズム(集積・管理)を基にした「公」的セクタ―に対して、第三の軸としての協同的メカニズム(分権・参加)を基にした「共」的セクターの展開を重視する必要がある。 |
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