最近「国際交流」をテーマとするツアーが目につくようだ。そこでは「今までの観光旅行の枠を越えた」消費者の要望に応えて、主婦のホームステイ・異文化体験、NGO海外交流支援プログラム、農村休暇体験、海外ボランティア活動・交流、など素晴らしい企画がメジロオシ!でもホントかな?
●結局、「自社利益・新時代」でしかない
昨年秋から日本各地のNGOに集う女性たちの間で話題になっているのは、今年8月から北京で開催される「NGOフォーラム北京'95」と「第4回世界女性会議」だ。いま、これが日本の大手旅行会社から食いモノにされているという。
『国際交流・新時代へ!』を掲げる旅行社が、日本各地で営業展開している募集ツアーは、約40万円らしい。会議参観日は自由行動で、食事も含まないのに、この募集費用?しかも3月末が締切りとか。
業界で聞こえる噂は、およそ旧来のままでした。「募集費用は、運賃も宿泊料金も正規の個人価格で試算して、団体費用との差額20万円は儲けよう」「1名あたり10万円以上儲けなくちゃダメ!」「メインの客は、地方の国際交流会の主催旅行だ」「3月末の予算年度までに、募集終了させよう」
それは「92年ブラジル国連環境会議」では儲け損なったけれど、今後も需要が増える世界各地での国際会議モノは狙っていこう、ということでショ。結局、海外旅行が団体から個人に移っている今、新しい利益を求め、今まで相手にしなかったNGOも、これからは稼ぎの対象にしようということ。
●結局、今までの観光旅行の枠は超えない
サンフランシスコのベイエリアで、空き缶拾いする「環境教育ツアー」だって、ン?しかも、高額の参加費用を支払って。日本人って何か変ですね。
参加費用が高額になっている理由といえば、「受け入れの現地NGOに高額名企画料を支払えば、旅行先でのトラブル(事故や病気や苦情)発生のツケを廻せるはず。次回は他の団体へ依頼するし」「ボランティアするのに、高級ホテルに宿泊するのは、旅行実施の部分で苦情が出るのを避けるため」。
結局、従来の旅行スタイルの応用でしかなく、参加者自身にも価値観の変革なんて求めない。だって、利益を生むお客様に注文なんかできません。
●結局、お手伝いの名目で利益が欲しいだけ
これじゃ「朝カル」文化そのもの。自社じゃ何にも取り組まないし、何も変革する気もない。社外の学者や専門家の権威やコネを借りて、自社のステイタスを位置付けての金儲け。相手は、予算タップリ漬けの自治体か、金持ちヒマ人たちか。
必要なのは、「旅行業界に関わる人間が変わること」「日本人の海外旅行が変わること」です、ハイ。