|
アジア・識字・情報
|
|
|
青柳 茂 (財)ユネスコ・アジア文化センター識字専門委員
|
|
|
■あおやぎ しげる
1958年仙台市生まれ。東京外国語大学卒業。財団法人ユネスコ・アジア文化センター勤務。 |
|
|
ゴールデントライアングルと呼ばれるタイ、ラオス、ミャンマーの3国が交わる地域にはたくさんの山岳民族が暮らしている。リス族、アカ族、ラフ族といった人々はそれぞれ異なった伝統・風習・ことばを持ち、国境にとらわれることなく自分たちの生活圏を護って暮らしてきた。近年タイ北部の都市チェンライからこの地域に1本の国道が通り、さまざまな「文化」が流れ込み、焼き畑や呪術に代表される自給自足・自己完結型の暮らしが大きく変わりつつある。村へ向かう乗合バスで同席となった色彩豊かな民族衣装を纏った女の子の手には、パック入りジュースや英国製のティーバッグ、食パンが大事そうに抱えられ、弟と見受けられる少年はゴジラの写真絵本に熱心に見入っていた。村の若い世代はテレビやラジオから得られる情報に接し、町でより条件の良い職に就けるようタイ語を学びタイの国籍を得たいと願うようになった。良し悪しは全く別の問題として1本の道が彼らの生活に大きな影響を与えつつある。 |
|
|
[BACK]
|
|